シナリオ概要

『浅草十二階』
著者:内山靖二郎
収録先:『クトゥルフと帝国』
舞台:大正日本
版:6
プレイ人数:2~4名
プレイ時間:3~4時間
キーパー難度:2(やや簡単)
備考:
シナリオの導入:
1923年(大正12年)9月1日11時58分32秒。
首都圏を襲った関東大震災は史上最大規模の被害をもたらし、広範囲にわたり未曽有の犠牲者・被災者が発生。死者・行方不明者の数は10万5000人あまりに達した。
同年9月15日。関東大震災から復興の兆しが見え始めた頃。浅草の様子を見に来ていた探索者同士は再会し、互いの無事に安堵する。
震災前の浅草はありとあらゆる娯楽が集結した日本最大の歓楽街だったが、今となっては無惨にも焼き崩され見る影もない。
浅草のシンボルであった『浅草十二階』も同様で、今は立ち入り禁止となっているのだが、探索者たちはそこに足を踏み入れる友人「塚本 直吉」の姿を目撃する‥。
カテゴリー:
大正日本/内山靖二郎/クトゥルフと帝国/
シナリオレビュー
総合点 | ★★★★☆(4.1) |
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ゲーム性 | ★★★★☆(3.8) |
テーマ性 | ★★★★★(4.8) |
独自性 | ★★★★☆(3.8) |
▼5件のレビュー

総合点:4.7
ゲーム性:4 テーマ性:5 独自性:5
関東大震災直後の帝都と浅草十二階といったテーマ選定は群を抜いており、内容もきれいにまとまっている。同書の「銀座うずまき」と並んで、内山先生の神の一本に最も近いシナリオ。

総合点:3.7
ゲーム性:3 テーマ性:5 独自性:3
関東大震災直後の浅草の雰囲気と、クトゥルフ神話の脅威を上手くかけ合わせている。大正時代の雰囲気を味わうのにもってこい。終盤の幻想的な雰囲気から一転して恐ろしい展開になる流れは非常に面白い。

総合点:4.7
ゲーム性:5 テーマ性:5 独自性:4
大正を生かした場所と題材のシナリオ。ラストシーンがドラマチックに遊べる。

総合点:3.7
ゲーム性:3 テーマ性:4 独自性:4
少し非線形ぎみ+大正時代ということもあり、少し慣れてきてからキーパーするといいだろう。

総合点:4.0
ゲーム性:4 テーマ性:5 独自性:3
大震災後の浅草を歩き回ることができ、短編ながら時代性を確かに感じられる。また、探索者が追う謎の塩梅が丁度良く、大正時代を楽しむことを邪魔していない。初めての大正CoCにうってつけ。